【結果詳報】

野口やった　女子マラソンで「金」

　注目の女子マラソンは22日午後６時（日本時間23日午前０時）にアテネ郊外のマラトン村をスタート、パナシナイコ競技場ゴールまでの42・195キロで行われ、26キロでスパートした野口みずき（26）＝グローバリー＝が２時間26分20秒で優勝し、見事に金メダルを獲得した。日本女子はこれで00年シドニーの高橋尚子に続いて２大会連続の金メダル。92年バルセロナ銀、96年アトランタ銅の有森裕子と合わせて４大会連続のメダル獲得となった。土佐礼子（28）＝三井住友海上＝は５位、坂本直子（23）＝天満屋＝は７位だった。

　壮絶なレースだった。気温35度の酷暑も、高低差175メートルの難コースもものともせず、26キロからロングスパートをかけた野口を世界選手権女王のヌデレバが猛追する。一時は200メートル以上あった差が、競技場に入る時には20メートルに縮まっていた。トラックでの息詰まるような勝負。だが、勝利を確信した野口は途中で右手を上げてスタンドの歓声に応え、そのままゴールに飛び込んだ。
　「応援ありがとうございました。凄くうれしい。本当にありがとうございました」。ゴール後にスタンドのかげで何度も嘔吐（おうと）を繰り返したのは、完全燃焼の証だった。
　友人に誘われ、三重・厚生中で陸上を始めた。だが、経済的に裕福でなかった両親は、高校に進学させるつもりはなかった。そんな時、やはり高校に行かずに就職した姉の友代さん（36）と兄・尚徳さん（31）が「みずきにだけは陸上を続けさせてあげて」と訴えた。そのおかげで強豪の宇治山田商に進んだ野口はインターハイに出場。名門ワコールでも活躍したが、98年末には恩師の藤田監督が退社してしまった。悩んだ末、翌年４月に指揮官を追ってグローバリーに移籍したが、その間は失業保険で生活する悲哀も味わった。アパートの３部屋に部員５人が分かれて住み、貯金を切り崩して生活費にした。つらい毎日だったが、その時培った「忍耐」は、アテネの難コースで生きた。
　かつては「ハーフの女王」の異名をとった。それが、昨年１月の大阪国際で日本歴代２位の２時間21分18秒で優勝。パリ世界選手権では日本人最高の２位となってアテネ切符を手に入れた。今年５月には中国で標高2500メートルの超高地トレーニングを敢行。本番直前にもスイスのサンモリッツで高地合宿を行い「昨年よりも今年の方がタイム的にも中身的にもいい」と自信を持って臨んだレースだった。
　みずきの名前は米国の代表的な花であるハナミズキから取った。さまざまな人種が一緒に暮らす米国にあやかって「みんなと仲よくできるように」（父・稔さん）と願いを込めて育てられた娘は、世界中の人々が集う五輪で見事に大きな花を咲かせ、夢の金メダルを手に入れた。

【結果速報】


野口が金メダル
日本が女子マラソン連覇

【アテネ２２日共同】
　 アテネ五輪第１０日の２２日、陸上女子マラソンで、野口みずき（２６）＝グローバリー＝が２時間２６分２０秒で金メダルを獲得した。前回シドニー五輪の高橋尚子に続く優勝で、日本勢が五輪２連覇を達成した。マラソン発祥の地で、日本の新エースが最高の走りを見せた。
　野口は２７キロすぎからスパート。２位の前世界記録保持者キャサリン・ヌデレバ（ケニア）の追い上げをかわし、逃げ切った。３位はディーナ・カスター（米国）。土佐は５位、坂本は７位だった。
　昨年の世界選手権で銀メダルを獲得し、いち早く五輪代表を決めた野口は、初の五輪で世界の強豪を抑えた。
　今五輪の女子マラソン代表選考は、高橋が落選して大きな話題となった。しかし、野口の快走で日本女子は４大会連続のメダルを手にし、あらためて層の厚さを示した。

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Ｗｅｂ−１ＧＰ２００４今後の予定
２００４年７月１１日：参議院議員選挙（終了）
２００４年８月下旬：アテネ五輪女子マラソン（終了）
２００４年１０月中旬：プロ野球日本シリーズ
２００４年１１月上旬：アメリカ大統領選挙
２００４年１２月下旬：ＮＨＫ紅白歌合戦視聴率（追加）
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くぼ→坂本直子
「まだ間に合います？」

もぐもぐ→日本人以外の外国人選手

タモリ→土佐礼子
「顔で勝てそうな気がする」

アンパンマン→坂本直子
「日刊ゲンダイによれば、英国のブックメーカー女子マラソンオッズの１番人気がラドルフの１.４４倍。一本かぶりの人気だという。ついでオカヨの６.５倍。次がヌデレバの８倍。日本勢はようやく４番人気に顔を出す。その選手は、なんと土佐礼子。倍率１５倍。野口が１７倍の６番人気。坂本は７番人気で２１倍をつけている。坂本でこのオッズは正直オイシイ。坂本直子に◎」

ハッスラー小川→日本人以外の他国選手
「オリンピック前半の日本人選手による金メダルラッシュ。まさかこれほど取りまくるとは。買いまくった星は返さなければならないのが相撲界の宿命。もちろんオリンピックにも当てはまる。吸水に失敗などして外国人に星を返す時が来たようだ」

愛ちゃん→日本人以外の他国選手

ムラッチ→坂本直子
「若い世代に期待」

ジーコ監督→日本人以外の他国選手
「ケニアとかそっち系の選手の方が、日本人よりも上だろう」

山田→日本人以外の他国選手
「今思うと、高橋尚子に出てほしかった。日本陸連に深い反省をあたえるためにも、ここは日本人以外の外国人選手に優勝してもらいたい」

ふく→野口みずき
「 私は、野口みずきに全部！　他国選手に３千点。といったところでしょうか。世の中の高橋派（私も一味ですが）を黙らすには彼女が優勝し、野口派を発足させるしかない。苦手の下り坂も克服したようだし、彼女の根性と意地にも期待したい」

横山和志→土佐礼子

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以下、本ＨＰ予想陣の見方です。どうぞ、ご参考ください。なお、総計には本ＨＰ予想陣も含まれます。

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予想：日本人以外の他国選手
　高橋尚子が出場していたら、いまとはまた違った注目度になっていたことだろう。世界記録保持者のラドクリフに、高温炎天下で抜群の勝負根性を発揮するケニア勢。しかもどの選手もみな２時間２０分を切る好タイム保持者。アテネ酷暑の中でのレースにてスピードよりもパワー勝負になったとて、果たしてこれらの強豪に日本勢が立ち向かえるかどうか。へたしたらメダル無しもありえる。

予想：日本人以外の他国選手
　物事には全てシナリオがあるのです。オリンピックといえど例外ではありません。依然として風は高橋（←Ｑちゃん）に吹いているのです！　自国の選手を応援する気持ちは私も同じです。ですが残念なことにレース結果は外国勢の圧勝→何やってんだ陸連！→Ｑちゃんが次レースでリベンジ果たす→やっぱり高橋出しとけばよかったんだ、陸連使えねえ！　これが神の見えざる手が描く筋書きです！！。

予想：日本人以外の他国選手
　アテネって暑いらしいですね。毎日４０度近い気温が連発しているみたいです。こんな暑さの中で力を発揮できるといったら、赤道に近い国の選手だと思いますワ。

予想：野口みずき
　高橋尚子も走った青梅マラソンで大会記録を２分以上塗り替え、１万メートルにて３０秒近くの自己ベスト更新。守りに入った王者の姿ほど見苦しい姿はない。われわれが見たいのは他を突き抜ける攻撃的なまでの王者の思想。ここは終わった高橋尚子を追いかけるより、新たなるスターを追い求めるべきだろう。これまでスポーツ界において、衝撃と共にスターが誕生し、幾度と無く世代交代（血のサイクル）が行われてきた。ド本命の代表落選で女子マラソンへの期待感が薄れている今まさにこの状況こそ、新時代の幕開けにふさわしい。
　 女子マラソン界に今新たなる系譜が誕生する。高橋尚子の時代は終わり、野口みずきの足音が聞こえてきた！

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