江戸の鷹 御用部屋犯科帖』
(1979年、テレビ朝日系列)

時は江戸。悪政がはびこる田沼時代に、あらゆる権力に屈しない軍団がいた。「お鷹組」と呼ばれる彼らは、鷹を自由に操り悪を成敗する。邦衛は、その「お鷹組」の一人として、この作品に登場。(主演・三船敏郎、田中健、
中谷一郎、田中邦衛、坂上二郎、結城しのぶ、ほか)
         
 

「熱砂の女地獄谷!」の巻

 謎の事件が続発。嘆願書を持った女性が斬りつけられ立て続けに死んだ。しかも殺された女性の腕には謎の入れ墨が。湯船につかりながら謎の事件を分析する田中健と邦衛。死に際に発せられる「地獄谷」のキーワード。邦衛はスケベ人脈を駆使して独自の捜査を開始する。坂上二郎ほかの調査により信州にある事を突き止める。三船の一言で、田中健が地獄谷へと向かうことになった。
 追っ手を阻みながら地獄谷を探す田中健。あぁこれが地獄谷か…。なぜかそこに住むのは若い女性ばかり。そう。ここは非合法の言うならば売春・買春村だったのだ。
 女を人質にとられ、追いつめられる田中健。鉄砲を向けられ、ついに「御鷹組」に殉職者が!?と思われたその時である。邦衛以下、三船、風車の弥七(中谷一郎)の面々が登場。邦衛の静止斬りが炸裂する。年輩女性の犠牲を出したものの、次々と悪を成敗し、こうして地獄谷・女性たちは解放された。


「さすらいの聖少女」の巻

 撮影のスケジュールが合わなかったのか、なんからの事情があったのか不明だが、この回は一切邦衛は登場せず。なぜか、悪党との最後の決戦も、三船・田中健・風車の弥七と、邦衛抜きのメンバー構成で行われる。


「献上鷹!危機一髪」の巻

 三船と謎の虚無僧の一騎打ちである。かつて互いに実力を争っていた二人だった。しかし虚無僧は三船の前に敗れ、その後20年以上に渡り打倒・三船を胸に誓っていた。
 ある日、御鷹組に三船暗殺予告が届く。それに屈しない姿勢を見せる三船。将軍へ鷹を献上する為、外出する。留守番の邦衛。三船を心配し、胸騒ぎがすると中谷と共に将軍の元へ向かうことに。その頃、三船は宿泊先にいた。その宿泊先を虚無僧軍団が襲う。三船の命は無事であったが、将軍へ献上する鷹を奪われてしまう。
 その後、御鷹組の鷹2匹の活躍により、献上する鷹「山彦」が三船の元に戻ってくる。喜ぶ邦衛。さあ、いよいよ最終決戦。三船と虚無僧の一騎打ちだ。と、その前にある女性が現れる。「私はあの人を愛してます。ですから殺さないでください」と三船に嘆願。三船は「あいつのことはオレに任せろ」と、虚無僧軍団が待ち受ける山中へ。邦衛のダッシュ斬りが炸裂するなど、御鷹組の完勝で勝負は終わった。虚無僧も女性を幸せにする想いを固めたのだった。



「赤い疑惑の罠を斬る!」の巻

 江戸にニセ御鷹組が登場し、次々と無差別殺人を繰り広げていた。大目付によって、ついに本物の御鷹組がやり玉にあう事に。刀の使用を禁じられる。と、同時に、御鷹組行きつけの店主が撲殺されるという事件が発生。事件を追求しようとしたその娘の婚約者も殺されてしまう。目安箱に事件解決の嘆願書が投入されるが刀を使用できず、真相究明が難航。犯人であるお坊ちゃん侍の屋敷に乗り込む邦衛だったが、逆に集団リンチ遭う。この一連の御鷹組つぶしの影の首領・西村晃(二代目黄門様)は、さらに三船を追いつめようと、雇っているお坊ちゃん侍を使い、さかんに御鷹組を挑発する。
 その後も、お坊ちゃん侍は娘も殺害など御鷹組に対する挑発行為は続けられた。身動き取れずいらだつ御鷹組の面々。しかし、三船の座り込みなどが功を奏し、ついに刀封印の解除令が将軍から届く。そして悪党撃退へ。お坊ちゃん侍及びその親も殺害し、事件解決。西村晃を打倒してこそ、真の事件解決と三船はさらに気を引き締めるのだった。

   
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