田中邦衛研究所

サラブレッドインフォメーション

1997年7月~9月までの記録

主な出来事

香港返還(7月1日)・タイバーツ変動相場制導入、アジア通貨危機(7月2日)・映画「もののけ姫」劇場公開(7月12日)・東京ディズニーランド2億人目来園(7月25日)・マイクロソフト、1億5000万ドル相当のアップルコンピュータ株を購入(8月6日)・第2白糸トンネル崩落事故(8月25日)・ダイアナ元英皇太子妃、パリで事故死(8月31日)・ヤオハンが倒産(9月18日)・PHSの契約者数がピークに

第38回宝塚記念(GI)―1997/7/6

その声援に選ばれし者が応える。

今この時、誰が強いのか、明日その時、誰が時代を先導しているのか。
期待と願いが綴られた一票に、選ばれし者が応える夏のグランプリ。

1行目、文章の構図を同じにすることで、よりメッセージ性を強いものにしています。(大坪元)

第4回函館スプリントステークス(GIII)―1997/7/13

短くも熱き、北の夏を飾る。

眩しさを増す陽光を瞬時のうちに切り裂いて吹く夏の疾風。
短くも熱く燃える決戦は、北のターフに太陽の季節を告げる。

北海道の夏は、あっという間にすぎてしまいます。(大坪元)

第32回テレビ西日本賞北九州記念(GIII)―1997/7/20

想い出の夏に、その名を刻め。

すべてが新しく生まれ変わる前に、その名をここに刻みたい。
自らの健脚で太陽の扉を開けて、想い出の夏が始まって行く。

小倉競馬場改装前の最後となるレースでした。「すべてが新しく生まれ変わる前に」は、その意味がこめられてます。(大坪元)

第29回函館3歳ステークス(GIII)―1997/7/28

次の夏、大人になって帰って来い。

遥かなる夢の物語を函館のターフに誓い、思いのまま未来へ走り出せ。
いくつもの栄光を手土産に、次の夏、大人になって帰って来てほしい。

「いくつもの栄光を手土産に・・・」がとても心地よい響きを生んでいます。父親が息子を都会へ送り出す、そんな風景が目に浮かびます。(大坪元)

第32回関屋記念(GIII)―1997/8/3

風が炎に変わる1マイル。

新潟のマイルに奮い立て、灼熱のマイラーよ。
鮮烈に吹き抜ける風は、ゴールを目指し炎に変わる。

「ゴールを目指し炎に変わる」がとても◎です。(大坪元)

第33回小倉記念(GIII)―1997/8/10

君に永遠の夏を描いて欲しい。

陽炎のターフを突き抜け、一瞬の涼気を届ける君に、
永遠に刻まれる小倉の夏物語を描いて欲しい。

永遠の夏。あなたは今年の夏、どんな思い出を胸に刻みましたか?(大坪元)

第33回札幌記念(GII)―1997/8/17

夏の王座へ、遠慮はいらない。

実力者の誇りか、挑戦者の勢いか、グレードIIの北都決戦が熱い。
誰にも遠慮はいらない、この夏、いちばん強い君が王座を奪え。

遠慮したらダメ。思い切って、行動しましょう。(大坪元)

第33回新潟記念(GIII)―1997/8/24

成果を実感する夏の集大成。

鍛え抜き、磨き上げた成果、その真価を問う伝統のハンデ戦。
飛躍の秋を実感させる、夏の集大成を今こそ見せつけるがいい。

努力の成果を発揮するその時、ある者は英雄への階段を上がっていくのでしょうね。(大坪元)

第17回新潟3歳ステークス(GIII)―1997/8/31

夏の日の夢が聴こえてくる。

次の季節の風を感じても、まだ終わりを告げない輝きの時がある。
若き日の小さな歴史は、偉大なる伝説の始まりとなるのか・・・。
新潟ラストステージ。この夏、君の誓った夢が聴こえてくる。

思い描いたいろいろな「夏の日の夢」が、思い出されます。(大坪元)

第42回京王杯オータムハンデキャップ(GIII)―1997/9/7

風の残像が心躍る秋を告げる。

研ぎ澄まされたマイラーの感性が伝わってくる。
迫力に満ちた風の一陣が中山を駆け抜ける。
その鮮烈な残像が、心躍る秋を告げていく。

「残像」が、この煽りをより深い内容にしています。(大坪元)

第43回産経賞オールカマー(GII)―1997/9/14

秋を独占する強さを見せたい。

相手が誰であっても構わない、プライドは譲れない。
鍛え抜いた健脚で突き放し、秋を独占したい。
圧倒的な強さで、まずは実力を証明したい。

中途半端はダメ。圧倒的な強さを、誰しもが見たいと思っているのです。(大坪元)

第51回ラジオ日本賞セントライト記念(GII)―1997/9/21

敬意を払い、情熱を誓い、王道を歩め。

偉才の三冠馬に敬意を払い、秋への情熱を今こそ誓え。
残された栄冠は実力者だけが、手に出来る大輪の菊冠。
この勲章を掲げ、4歳、本格派への王道を歩むがいい。

歴史に対して、「敬意を払い」「情熱を誓う」、王道を歩むための礼儀と言えるでしょう。(大坪元)

第45回時事通信杯クイーンステークス―1997/9/28

秋から始まる恋がある。

鮮やかに突き抜ける風の中に、微笑みをみつけた。
その優美で可憐な姿は、華の舞台が似合う気がする。
秋から始まる恋がある。一途に淀へ、君と走りたい。

「一途に淀へ」は、秋華賞へのステップレースであることを伝えています。(大坪元)

著者

大坪元 雄(おおつぼげん いさお)

煽り解説でおなじみ。煽りニュース・煽りブックを経て、煽り評論家へ。あらゆる文章を、煽りの視点で分析する。「句読点が少し華奢に見える」など鋭いの着眼点は、キャリア40年が成せる業だろう。

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