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今この時、誰が強いのか、明日その時、誰が時代を先導しているのか。
期待と願いが綴られた一票に、選ばれし者が応える夏のグランプリ。
眩しさを増す陽光を瞬時のうちに切り裂いて吹く夏の疾風。
短くも熱く燃える決戦は、北のターフに太陽の季節を告げる。
すべてが新しく生まれ変わる前に、その名をここに刻みたい。
自らの健脚で太陽の扉を開けて、想い出の夏が始まって行く。
遥かなる夢の物語を函館のターフに誓い、思いのまま未来へ走り出せ。
いくつもの栄光を手土産に、次の夏、大人になって帰って来てほしい。
新潟のマイルに奮い立て、灼熱のマイラーよ。
鮮烈に吹き抜ける風は、ゴールを目指し炎に変わる。
陽炎のターフを突き抜け、一瞬の涼気を届ける君に、
永遠に刻まれる小倉の夏物語を描いて欲しい。
実力者の誇りか、挑戦者の勢いか、グレードIIの北都決戦が熱い。
誰にも遠慮はいらない、この夏、いちばん強い君が王座を奪え。
鍛え抜き、磨き上げた成果、その真価を問う伝統のハンデ戦。
飛躍の秋を実感させる、夏の集大成を今こそ見せつけるがいい。
次の季節の風を感じても、まだ終わりを告げない輝きの時がある。
若き日の小さな歴史は、偉大なる伝説の始まりとなるのか・・・。
新潟ラストステージ。この夏、君の誓った夢が聴こえてくる。
研ぎ澄まされたマイラーの感性が伝わってくる。
迫力に満ちた風の一陣が中山を駆け抜ける。
その鮮烈な残像が、心躍る秋を告げていく。
相手が誰であっても構わない、プライドは譲れない。
鍛え抜いた健脚で突き放し、秋を独占したい。
圧倒的な強さで、まずは実力を証明したい。
偉才の三冠馬に敬意を払い、秋への情熱を今こそ誓え。
残された栄冠は実力者だけが、手に出来る大輪の菊冠。
この勲章を掲げ、4歳、本格派への王道を歩むがいい。
鮮やかに突き抜ける風の中に、微笑みをみつけた。
その優美で可憐な姿は、華の舞台が似合う気がする。
秋から始まる恋がある。一途に淀へ、君と走りたい。
大坪元 雄(おおつぼげん いさお)
煽り解説でおなじみ。煽りニュース・煽りブックを経て、煽り評論家へ。あらゆる文章を、煽りの視点で分析する。「句読点が少し華奢に見える」など鋭いの着眼点は、キャリア40年が成せる業だろう。
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