ダイオキシン類対策特別措置法成立(7月12日)・インドネシアで独立派ゲリラが国軍襲撃(7月19日)・国旗国家法成立(8月9日)・接待や贈り物規制で公務員倫理法成立(8月9日)・国民総背番号制の改正住民基本台帳法成立(8月12日)・池袋路上で通り魔。23歳男が包丁とハンマーで通行人8名を襲い2名死亡(9月8日)・台湾中部でM7.7地震(9月21日)・茨城県東海村で国内初の臨界事故、放射能漏れ(9月30日)
春、偉大なる勲章は得られなくとも、自分の努力に後悔はない。
これからの夢がある。夏から始まる青春の第二章、ここは譲れない。
わずか1年、この日が、これほど苦くせつなく揺れるものか。
勝利者よ、あの物語の続きを描く英雄となってくれ。
7月の夢に喝采、光の中を駆け抜けた勇姿に捧げたい。
流れるように加速する光の群れが太陽の季節を告げる。
そして、速さを楽しむ風の使者が瞬夏を制する。
小倉の熾烈な蹄音を待ち望んだ勇者が栄光を目指す。
彼方から届く歓声と熱気。いよいよ、君と夏が本格化を迎える。
元気いっぱいの若者たちが、明日の希望を掲げるグレード初舞台。
デビューを果たした函館の夏が、君の永遠の思い出になるかも知れない。
伝統、灼熱の1マイルに、衝撃を刻み込む夏の勇者たち。
速いのか、切れるのか、駈け抜ける涼風が青空の彼方へ急ぐ。
きらめく陽光を力に変え、自信に満ちた走りを見せる夏戦士。
快い汗の後、勝利と健闘を讃え、祝杯の夕涼みを楽しもう。
新たな時代を迎え、札幌の栄光は大きな意味を持つ。
強者が動き出す夏の頂点、ここが王道の始まりだ。
残暑がターフを射す熱きハンデ戦は、熾烈を極める横一線の激闘。
能力の限界に挑み、気迫で上回る君が夏の褒美を奪うに違いない。
その若さを誇りに、ターフに夢を刻み、夏から旅立って行け。
そして21世紀、生まれ変わる新潟に、英雄となって帰って来い。
ふと気がつけば蝉の声は薄れ、初秋の風が駈け抜けている。
待ち焦がれた中山に、満を持した精鋭たちが呼び戻された。
いよいよ収穫の季節、大いなる夢にマイラーの感性が輝く。
秋の指標として数多くの英雄が、この舞台を選び駈け抜ける。
栄光を目指す道程は容易ではないが、蹄の意志に迷いはない。
高き理想を追求し、時代を築く勇者となれ。
資質に満ちた若者が、菊の正統派として躍り出る。
英雄の名が冠された栄誉は、波に乗る君のためにある。
敢然と抜け出せ、秋に輝け。淀の舞台へと突き進むがいい。
大坪元 雄(おおつぼげん いさお)
煽り解説でおなじみ。煽りニュース・煽りブックを経て、煽り評論家へ。あらゆる文章を、煽りの視点で分析する。「句読点が少し華奢に見える」など鋭いの着眼点は、キャリア40年が成せる業だろう。
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